ボツリヌス治療により真の予防を
True Prevention
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目次
真の予防歯科
歯の抜歯原因のひとつである「歯の破折」の主な理由が咬む力です。歯の破折は抜歯原因の1位歯周病、2位虫歯に次ぐ第3位になっており、咬合力の適正化を図り咬合制御をすることが生涯に渡って歯を保つための予防歯科として非常に重要視されています。言い換えれば、しっかり歯を磨いて、定期的に歯科医院で歯周病や虫歯の予防しているだけでは歯の喪失を防げないということです。予防歯科は、歯周病・虫歯・咬合制御を予防の柱と考えることが重要です。
顎の周囲、つまりエラの周辺には、咬筋とよばれる筋肉があります。この咬筋は食べ物を咀嚼(そしゃく)するのに使う筋肉で、ずっと使い続けているがゆえに、発達しやすい筋肉です。
もちろん咬筋は大切な筋肉。ですがストレスなどで歯を食いしばったり、就寝中に歯ぎしりするなどの癖があると、筋肉にコリが溜まったり、異常にエラが発達しすぎたりすることがあります。それが外から見ても分かる状態になることで、顔が大きく見えてしまうのです。
このエラ張りの改善・強くなりすぎてしまった咬合力や過緊張状態の適正化を目指す施術が、ボツリヌス注射です。ボツリヌスには筋肉をゆるめる作用があるため、注射で筋肉の動きを抑制する効果があります。筋肉は使わなければその分萎縮する性質があるので、ボツリヌスで咬筋の動きを抑えると、太くなりすぎてしまった咬筋を細くすることができるのです。
その結果、次第に咬合力が適正化され、エラが目立たなくなっていきます。施術後、数日から徐々に食いしばりの改善や小顔効果を感じることができ、さらに1ヶ月ほど経過すると、フェイスラインに顕著な変化が現れてきます。
全身では運動不足の場合だんだん筋力は低下していきますが、顎は食べるために毎日トレーニングしているようなものです。ボツリヌス注射は外科的手術のようにメスを使わず、また日帰りで行うことのできる簡単な施術です。施術は特殊な針を使うため、一般的に麻酔は不要です。
→氷を噛む、飴を噛むはやめる
→スルメや頑固なせんべいは頻繁には食べない、量を少なくする
→歯科矯正治療
→インプラントが咬合圧分散には唯一の欠損治療方法(入れ歯やブリッジでは支えの歯に力の負荷をかけるので長期的に防げない)
→気をつける、運、ケンカは避ける
ボツリヌストキシン製剤注入療法は、日本では、1996年に眼瞼痙攣、2000年に片側顔面痙攣、2001年に痙性斜額への効能が厚生労働省の承認を受けている治療です。美容業界では、しわ取りの治療、小顔治療として一般的に使用されている治療方法です。美容目的では70カ国以上で使用されています
ボツリヌス注射は、外科的な治療と比較すると、ダウンタイムが短いのが特長です。ボツリヌスを注入した直後は、ほかの注射と同様、注入箇所に腫れや赤みが生じますが、数日で改善します。まれに内出血が起きることがありますが、その場合にも1週間から10日ほどで落ち着きます。
もちろん、施術後の症状は個人差があるため、ごく軽い人もいれば、少し長引く人もいます。しかし、施術直後からメイクができるので、隠すことが可能ですから、あまり心配しなくても大丈夫です。そのほか考えられる注射後の症状としては、あごにあまり力が入らなくなったり、食べ物を噛むと疲れやすくなったりするといった感覚面での違和感が出ることが挙げられます。これはボツリヌスの効果によって咬筋の動きが適正化されている証拠です。
治療直後は普段の感覚との差に戸惑うかもしれませんが、数日間で慣れてきますから、こちらもあまり心配はいらないでしょう。
ボツリヌス注射の施術を受けた直後は、注射針によって皮膚などが傷ついた状態です。そのため血行がよくなると、腫れや内出血が出やすくなります。施術当日は血行を良くするような行動は避けたほうが、結果的にダウンタイムを短くすることにつながります。
具体的に注意するポイントは4つ。
歯科ボツリヌス治療は、噛むために力を入れる筋肉をゆるめますが、通常の使用量であれば、噛むのに必要な力まで落とすことはありません。今まで噛んでいた力に慣れてしまって要るため本来は適正な噛む力なのに、噛みにくく感じるのはよくあることです。
研究論文などを見ましても、噛むのに必要な力は保存されていますのでご安心ください。1週間から2週間程度で慣れてくる場合が多いです。
咬筋(あごのエラ付近) | 38,000円 |
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側頭筋(こめかみ付近) | 38,000円 |
歯ぐき笑い(ガミースマイル) | 28,000円 |
口角挙上(への字口) | 23,000円 |
オトガイ過緊張(アゴの梅干し皺) | 23,000円 |
時間 | 5分程度 |
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効果が減弱する4〜6ヶ月ごとに行います。
1回目の施術で効果があまりない場合は追加投与します。(3ヶ月以内の追加投与は無料)
平均寿命は年々伸びていますが、健康寿命は平均寿命から約10年ほど短い実情があります。
これは奥歯でものが噛めなくなり、全身疾患のリスクを上げてしまうことに起因している背景があるとされています。
80歳になっても奥歯でしっかり噛める環境づくりが最も重要とららデンタルクリニックでは考えています。
そのためには、歯の抜歯をしなくて済む予防の考え方を取り入れて日々診療にあたっています。
歯周病、虫歯予防だけではなく、咬む力のコントロール「咬合制御」をしていくことが予防歯科の柱と考えています。
引用、参考文献
- 咬合コントロールの理論ボツリヌス療法著清水洋人
- ボツリヌス療法スーパーアドバンス著清水洋人
- 睡眠時歯ぎしり患者の睡眠中の顎運動に対するボツリヌス毒素の効果:睡眠ポリグラフ検査による評価
- Young Joo Shim.DDS,MSD1; Moon Kyu Lee.MD.Ph.D.2; Takafumi Kato.DDS.Ph.D.3; Hyung Uk Park.DDS,MSD4; Kyoung Heo
- MD.Ph.D.5; Seong Taek Kim.DDS,Ph.D.6
- 大田歯科病院口腔顔面痛・口腔内科、大田円光大学歯学部、江陵峨山病院神経科、蔚山大学医学部、江陵、韓国、延世大学神経科韓国
- 大阪大学大学院歯学研究科口腔解剖学・神経生物学講座、大阪、日本
- 韓国論山市韓国陸軍訓練センター地区病院歯科医学、ソウル、韓国
- 韓国ソウル、延世大学歯学部、口腔顔面痛・口腔医学科